某チェーン店の味噌汁にネズミが入っていたとSNSで投稿があり、某チェーン店が謝罪文を公開したことを受けまして、今回の件について広げなら深堀したいと思います。
まずは、ネズミは何が悪い??
調べてみると、
□病気の媒介:
・ネズミはさまざまな感染症を広げることがあります。歴史的に有名なのはペスト(黒死病)で、ノミを通じて広がりました。
・また、ネズミはサルモネラ菌やレプトスピラ症など、食品や環境を汚染する可能性があります。
□農作物の被害:
・農業地帯ではネズミが作物を食べたり、破壊したりすることがあり、収穫量に悪影響を及ぼします。
ざっくりとこのような事が考えられるようです。野田商店の過去のブログで食中毒に関することでサルモネラ菌についてとりあげていますのでそちらも合わせてチェックください。
各種法律・規格ではどうあるべきとなっている??
- 労働安全衛生法:
【調査内容】
6か月1回 ねずみ、昆虫などの発生場所、生息場所、侵入経路、被害状況を調査する食料を扱う区域、排水槽、阻集器、廃棄物の保管設備の周辺など、特に発生しやすい箇所を重点的に調査する。
【措置内容】
殺虫剤や殺そ剤を使用する場合は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律で承認を受けた医薬品や医薬部外品を使用する。侵入経路をふさぐなどして再発防止に努める。
・ISO22000(食品安全マネジメントシステムの国際規格)※某チェーン店は、認証取得
食品事故のリスク低減と再発防止を目的として、食品安全マネジメントシステムの規格が定められています。この規格では、HACCP(ハサップ)の手法を用いた衛生管理が要求されており、食品の安全な流通・販売を推進しています。食品害虫とは、食品そのものを加害する昆虫類の総称で、食品への異物混入の危険が高い昆虫類です。食品工場や貯蔵倉庫で問題となることが多く、一般の家庭よりは発生頻度が低くなっています。食品衛生の国際基準であるHACCPでは、ゴキブリやネズミの駆除・防除対策が必須とされています。また、食品衛生法では、飲食店などの所有者は、ネズミや害虫などを年に2回以上防除を実施し、実施記録を1年間保管することが義務付けられています。
今回の事件がISO22000を認証取得している工場で発生したのであれば、正しく再発防止がなされるため再度同じようなことは発生しないでしょう。(っと願っています)
野田商店もISO規格の導入・事務局・内部監査などを経験した身としては、事務局の方または品質を管理されている方のお気持ちお察しいたします。
最後に、個人的に気になったこと
野田商店は、兎に角細かいところが気になるタイプです。謝罪内容にて従業員が毎回味噌汁を目視確認するのを怠ったとなっていましたが、そもそもネズミが入らないような仕組みを作るべきだったのではと思います。特にISO認証取得しているのであればなおさらの様に感じます。(あくまでも個人的な意見です。)お客様に提供するギリギリのところで検査を行っても遅い…その時気付いたとしても同じ釜の中の味噌汁は汚染されている可能性が高いです・・・ですので是非、そもそもネズミなど侵入しないような対策をお願いいたします。
豆知識 ISO22000とは??
ISO 22000(アイエスオー22000)は、食品安全マネジメントシステム(FSMS)に関する国際規格です。食品の安全な管理を目的としており、食品の製造や加工、流通、関連するすべてのプロセスに適用されます。
【ISO 22000の目的】
- 食品安全のリスクを低減する
- 安全な食品の供給体制を実現する
- 業務効率を改善する
- 組織体制を強化する
- 業務継承を円滑にする
- 企業価値を向上する
- 法令順守(コンプライアンス)を推進する
- 海外企業を含む取引要件を達成する
以上、ネズミ混入からISO22000まで掘り下げてみました。最後まで読んでいただきありがとうございました。
バイビー👋
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