毎年のように日本を襲う台風。強風や豪雨によって屋根に被害を受けるケースは少なくありません。
「瓦がズレたけど自分で直せる?」「修理費用はどのくらい?」と悩む方も多いでしょう。
本記事では、DIY修理のリスク、業者依頼が必要なケース、修理費用の相場、火災保険を活用する方法までを徹底解説します。
台風被害の屋根トラブルはなぜ起こる?
台風による屋根の破損は主に以下の原因で発生します:
- 強風で瓦やスレートが飛ばされる
- 豪雨で雨漏りが発生する
- 風で飛来した物が屋根に衝突して破損
- 経年劣化した屋根材が台風で一気に損傷
特に築20年以上の住宅では、台風をきっかけに一気に劣化が表面化することもあります。
DIYでの屋根修理は危険!
被害が小さく見えても、素人が屋根に上がって作業するのは非常に危険です。
以下のリスクがあります:
- 転落事故の危険性:屋根は傾斜があり、濡れていると滑りやすい
- 被害を悪化させる可能性:誤った補修で雨漏りが広がる
- 保険適用外になるリスク:自己修理で破損を広げた場合、火災保険の対象外となることも
応急処置としてブルーシートをかける程度なら可能ですが、それ以上は専門業者へ依頼するのが安全です。
業者依頼が必要なケース
次のような状態になったら、DIYでは対応できません。
- 瓦がズレたり飛んでしまった
- スレートや金属屋根が大きく破損している
- 雨漏りが天井や壁に広がっている
- 屋根の下地(ルーフィング)が損傷している
放置すれば、室内への雨漏りが進行し、内装や家具の被害にもつながります。早期対応が重要です。
屋根修理の費用相場
修理費用は被害の規模や工法によって異なります。
- 瓦の差し替えや部分補修:数万円〜10万円
- 棟の補修やコーキング防水:10〜30万円
- 一部葺き替え:30〜80万円
- 屋根全体の葺き替え:100〜300万円
高額になりやすい屋根修理ですが、台風による被害であれば火災保険を活用できる可能性があります。
火災保険で直せるケース
火災保険は「火事」だけでなく、台風・暴風・大雨などの風災被害にも対応しています。
ただし、保険が使えるかどうかは以下の条件次第です:
- 自然災害が原因であること(経年劣化は対象外)
- 被害から3年以内に申請していること
- 被害状況を示す写真や修理見積書があること
申請の流れは以下の通りです:
- 被害箇所の写真を撮影
- 修理業者から見積書を入手
- 保険会社に申請書類を提出
- 鑑定人による現地調査
- 保険金の支払い決定
初めての方は不安になるかもしれませんが、保険申請サポートを利用するとスムーズに進められます。
火災保険を活用した成功事例
実際に、台風で屋根瓦が飛んだご家庭が火災保険を利用したケースでは、修理費用60万円のうち50万円が保険金でまかなわれました。
自己負担はわずか10万円で済み、安心して住まいを守れたとのことです。
まとめ:DIYより保険活用+業者依頼が正解
台風による屋根被害は、DIY修理は危険であり、必ずプロに依頼するのが安全です。
さらに火災保険をうまく活用すれば、修理費用の負担を大幅に減らすことができます。
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