医療費控除とセルフメディケーション税制の違い|損しないためのやさしい整理

医療費 くらしと制度

※本記事は2025年11月時点の公開情報をもとに生活者向けに整理した一般的な解説です。最新の詳細・適用可否は国税庁サイトや税理士・所轄税務署で必ずご確認ください。

医療費控除」と「セルフメディケーション税制(以下、SM税制)」は、どちらも“医療関連の支出を税負担の軽減につなげる”仕組みです。
ただし、同じ年に両方は選べない(原則いずれか一方)ため、違いを理解しておかないと損をする可能性があります。この記事では、生活目線でやさしく整理します。


🔹1. まずは超要約|どちらを選ぶ?

  • 医療費控除:病院・薬局など広い範囲の医療費が対象。年間の自己負担が大きい年向き。
  • SM税制:特定のOTC医薬品(スイッチOTC)が対象。病院ほどは行かなかったが市販薬をよく買った年向き。
    (健康増進の取り組み要件あり)

ポイント:その年のレシートをざっと集計し、どちらが有利か試算してから申告するのがおすすめです。

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🔹2. 対象になる支出の範囲(ざっくり比較)

項目医療費控除SM税制(セルフメディケーション税制)
対象診療・治療のための費用、処方薬、通院のための交通費など生活に通常必要な医療費指定されたスイッチOTC医薬品(パッケージ等に対象表示)
家族分同一生計の家族分も合算可同一生計の家族分も合算可
要件年間の自己負担医療費が一定額を超える場合に対象(所得や保険給付により変動)健康診断・予防接種・がん検診等の健康増進の取り組みを一定要件で実施していること
レシート医療機関領収書や薬局レシート、交通費メモ等を整理対象OTC医薬品のレシート(対象マーク・品目名が分かるもの)
併用同一年での併用は不可(どちらか一方を選択)

※上記は生活者向けの概念整理です。具体的な金額基準や控除額の算定は最新の公的情報をご確認ください。


🔹3. こんな年はどちらが有利?(目安)

  • 医療費控除が向く例:家族の入院・手術・高額治療、歯科の大きな治療、通院が多かった年 など
  • SM税制が向く例:病院は少なかったが、市販薬(胃腸薬・鎮痛薬・アレルギー薬など)を対象範囲でよく買った年

まずは1年分のレシートを家族で合算し、対象と金額をざっくり分類してから検討するのが近道です。


🔹4. レシート整理のコツ(5分でできる)

  1. 封筒やジップ袋を「医療費」「OTC(SM 税制)」「対象外」の3つに分ける
  2. レシートは家族分まとめて入れる(同一生計なら合算可)
  3. 通院交通費は「日付・区間・金額」をメモ
  4. 対象OTCはパッケージやレシートの対象マークを確認
  5. 合計して「どちらが有利か」を試算 → 年末に判断

🔹5. 申告の流れ(生活者向け・簡易版)

  1. 1年分の医療関係レシートを分類・合計
  2. 「医療費控除」か「SM税制」いずれかを選択(併用不可)
  3. 確定申告(e-Tax 等)で入力・添付(医療費控除の明細書、OTC対象分の明細 等)
  4. 控除適用後の還付・追徴を確認

※要件・必要書類は変更される場合があります。必ず最新の公式情報をご確認ください。

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🔹6. よくある勘違い(Q&A)

Q1. 同じ年に「医療費控除」と「SM税制」を両方使える?

A. 原則どちらか一方の選択です。レシートを集計し、有利な方を選びましょう。

Q2. 家族分の医療費やOTCも一緒に申告できる?

A. 同一生計なら合算できる場合があります。領収書やレシートは家族分まとめて保管を。

Q3. OTC対象かどうかはどこで分かる?

A. 対象のスイッチOTC医薬品には、領収書・レシート等に対象表示があるケースがあります。購入時に確認を。


🔹7. 損を防ぐチェックリスト

  • □ 家族全員分のレシートを1か所に集めた
  • □ 「医療費」「OTC(SM)」「対象外」に仕分けた
  • □ 通院交通費のメモを残した
  • □ 年末にどちらが有利か合計・比較した
  • □ 申告の必要書類・明細を準備した

🔹8. まとめ|「選べる年」は選んだ人が得をする

病院の支出が多い年は医療費控除、市販薬が中心の年はSM税制が有利になりやすい傾向があります。
まずはレシートを集めて仕分けし、年末に冷静に比較。これだけで“知らないと損”を避けられます。

本記事は生活者向けの一般的な整理です。最終判断・適用条件は最新の公的情報や専門家にご確認ください。


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