近年の台風・線状降水帯により、車の水没・浸水トラブルが増えています。この記事では自動車保険で補償される条件と、申請のコツを野田商店らしく簡潔にまとめます。
- 補償される主な条件
- 補償されない(されにくい)ケース
- 申請の流れとチェックリスト
- 必要書類と写真の撮り方
- 火災保険との違い(豆知識)
- よくある質問
- 関連記事・横展開
- まとめ
補償される主な条件
水没・浸水の原因が自然災害であり、契約が以下に該当する場合は保険金支払い対象になり得ます。
- 車両保険(一般/エコノミー+Aなど)に「水災」相当が含まれる
- 台風・豪雨・河川氾濫などの外因性で故障・全損が発生
- 車内へ浸水、エンジン・電装系の損害、冠水路走行中の停止など
豆知識:プラン名が同じでも、付帯範囲や免責金額が異なることがあります。証券の「車両条項」「免責」を確認しましょう。
自己負担(免責)と全損扱い
- 免責5万円などの設定があると、その額までは自己負担
- 修理見積が時価額の一定割合を超えると全損扱い(買替費用が支払われる場合あり)
補償されない(されにくい)ケース
- 車両保険に未加入、または「水災」をカバーしないエコノミー型等
- 明らかな危険行為(冠水路へ進入、通行止め無視等)で過失が大きい場合
- 申請期限切れや、被害の因果関係が立証できない場合
- 元々の故障・経年劣化のみが原因の場合
グレーな事例もあるため、迷ったら代理店・保険会社に早めに相談を。
申請の流れとチェックリスト
- 安全確保:感電・漏電・ガソリン臭に注意。キーONで無理にエンジンをかけない。
- 記録:車両外観・車内・水位痕の写真、発生状況のメモ(日時・場所・天候)。
- 連絡:保険会社・代理店へ連絡。レッカー要否、代車手配を相談。
- 見積:修理工場で見積取得(可能なら2社以上)。
- 提出:事故状況報告書、写真、見積、必要書類を提出。
やること | ポイント |
---|---|
発生直後の写真 | 全体→中景→近接/水位痕・泥汚れ・内装の濡れを明確に |
原因の立証 | 台風・豪雨・氾濫など気象要因と時刻をメモ |
修理見積 | 作業明細を具体化。「水没による損害」と明記してもらう |
豆知識:キーを回しての再始動は厳禁。二次被害(エンジン焼き付き等)は支払い対象外になり得ます。
必要書類と写真の撮り方
- 保険証券(契約内容・免責の確認)
- 事故状況報告書(保険会社フォーマット)
- 修理見積書(2社以上が理想)
- レッカー・代車の領収書(対応した場合)
- 写真:外観/内装/メーター周り/水位痕/排気口/エンジンルーム
写真のポイント
- 広角で全体→標準で中景→マクロで近接の順
- 水位痕(泥・葉・水滴ライン)をはっきり写す
- 夜間は翌朝に再撮影。撮影日時が分かる形で保存
火災保険との違い(豆知識)
- 家屋と車は別契約:家屋は火災保険、車は自動車保険(車両保険)。
- 同時被害なら双方申請可:例)自宅の外構は火災保険、車は車両保険。
- 特約・免責が鍵:火災保険の臨時費用特約/自動車保険の代車費用特約など。
写真・修理・見積・原因・期限のNGを先に潰す。
よくある質問
Q. 冠水路に入ってエンジン停止。保険は使える?
A. 契約内容や状況により判断。明らかな無謀運転は支払い対象外の可能性がありますが、自然災害による不可避性が高ければ支払い対象になり得ます。
Q. 全損扱いになる基準は?
A. 目安は修理費が時価額の一定割合超。基準は契約・保険会社で異なるため見積と時価評価で判断されます。
Q. まず何をしたらいい?
A. 安全確保→写真→保険会社連絡→レッカー手配→見積取得の順。再始動しないことが最重要です。
関連記事・横展開
まとめ
車両保険の水災カバーの有無・免責金額・申請の順序がポイント。台風・豪雨直後は、まず安全確保と写真記録、そして再始動しないこと。迷ったら早めに保険会社へ連絡し、見積と必要書類を整えましょう。
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